間取り図の寸法と実測が違うときの家具選び
図面では置けそうなのに、現地で測ると幅が足りない。そんなときは、図面と実測のどちらかをすぐに捨てるのではなく、同じ場所を同じ基準で比べているかを確認します。家具を小さく描いて収める前に、部屋側の条件を整理しましょう。
1. 数字を比べる前に、両端と単位をそろえる
図面の寸法線がどこからどこまでを示しているかを確かめ、実際に測った両端を写真やメモに残します。部屋全体の長さと、柱から収納までの一部分の長さを比べていないかも見直してください。寸法線の基準が読み取れない場合は推測で確定せず、図面の提供元に確認する項目として残します。
| そろえる項目 | 確認すること |
|---|---|
| 測る範囲 | 同じ2点の間か。部屋全体か、壁の一部分か。 |
| 測る高さ | 床付近か、家具の上端付近か。途中の出っ張りも記録する。 |
| 単位と向き | mm・cm・mを統一し、幅と奥行きを取り違えない。 |
| 図面の状態 | 元の数値か画像からの推定か。切抜きや撮影で寸法線が欠けていないか。 |
2. 測り直し、差と未確認の理由を残す
同じ範囲をもう一度測り、測定器の始点、斜めに測っていないか、障害物の位置を確認します。結果がそろわない場合は、都合のよい値だけを採用せず、測った条件と未確認の箇所を残してください。現地を測れない段階では、家具の購入判断を保留する箇所を明確にします。
上の例では3.60−3.48=0.12mの差があります。この差だけを見て「家具を12cm小さくすればよい」とは判断できません。家具は購入する仕様の実寸を使い、どの場所で使える空間が変わるかを確認します。
3. 幅の差を、部屋全体へ一律に広げない
幅だけ測れた場合でも、奥行きや出っ張りが同じ割合で変わるとは限りません。まず確認できた方向と範囲を区別し、奥行き、柱や収納の位置、扉の位置をそれぞれ調べます。長方形の外周寸法だけで、凹凸のある部屋の使える範囲を説明しきろうとしないことが大切です。
図面上の家具も、候補商品の幅・奥行き・高さに置き換えます。手持ち家具の代わりに別の寸法のモデルを使った場合は、その違いを記録します。家具本体が収まっていても、扉や引き出しを開ける動き、椅子を引く動き、日常の通路を別に確認してください。
4. RoomFitでは実測補正の対象を確かめる
RoomFitの読み取りには推定や仮定が含まれます。写真・間取りを読み込んで「モデルを作成」を押した後、表示された寸法を現地の記録と照合します。「実測した壁で補正」はモデルの外周全体の幅または奥行きが対象です。壁の一部分や建具の幅を、部屋全体の長さとして入力しないでください。
「縦横比を保ち、全体を補正する」を選ぶ場合は、もう一方の方向もその比率で変えてよいかを確認します。幅と奥行きを別々に測れた場合は、チェックを外して各方向を補正します。凹凸・開口部の条件も読み取り結果と現地で照合し、簡易モデルの表示を実測精度の保証として扱わないでください。
5. 補正した後に、配置と購入条件を確認し直す
- 家具本体が壁や他の家具に重ならず、部屋の外にはみ出していないか。
- 扉・収納の開閉と、椅子の立ち座りや通路の動きを実際の使い方で試せるか。
- 固定した家具や選定カテゴリを残したまま、別案が成立するか。
- 梱包寸法、分解できる部分、搬入経路を販売店・配送担当と別途確認したか。
- 補正前後の寸法、測定日、未確認箇所を案と一緒に保存したか。
入力した条件に対する配置表示や警告は、使い勝手・搬入・工事の可否を保証しません。不明な寸法や購入条件が残る家具は、確認してから注文してください。
部屋・扉・搬入経路の採寸チェックリスト
椅子を引く動きと後方の通路を確認する
この記事の図はオリジナルの説明図です。実住宅の画像、利用実績、個別商品の価格・在庫情報は含みません。